どう見てもバカなあいつのこと
『1ヶ月間だけ、思い切りがんばれば。』
(http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080109/1199875970)
『「地道な努力」よりも、はるかに人生を好転させる努力の仕方』
(http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080111/1200020891)
あと、
『努力教とハゲタカ教と最善説』
(http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080112/p1)
について。
世の中に関心を持つなという考え方がありがたがられるのは、もう、ちょっと個人的にダメです。
(http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080112/p1)
「全然違うよ」とまでは言わないけれど、上記2つのエントリはどちらも、誰かに対して悪い意味で関心を持つこと、誰かをダシにすることによって成立しているのではないかしら。id:fromdusktildawnの該当文章は「ほら、要領の悪いひとが居るじゃない(笑)本人は一生懸命マジメに努力してるつもりでいるんだけど、方向が全然見当違いでさ(笑)そりゃお前、努力って言わないだろ(笑)」的な嘲笑に支えられているし、id:guri_2のひとに関しても次のエントリーで
「自分はこういう人間だから」って、さらっと自分の性格を解説しつつすねたり、
さんざん自分語りしたあげく、「自分を認めてくれる人だけ認めてくれればいい。みんなに好かれようとは思わない」とか、
もう、わかって欲しいオーラ出しまくりながらひねくれるんじゃねーよ(笑)
(http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080110/1199971633)
なんて書いている。いやアンタ、ダメだろそれ。
毎日コツコツと頑張ることが重要だと考えた場合、「じゃあ、何を頑張ろう?」という問題がやってきます。近道を探す努力が重要と思ってみても「近道を探す能力を伸ばしたいのですが、その近道はどこですか?」的な堂々巡りがやってきて大惨事です。まったくもって面倒なことで、世の中は不確かさで一杯に思えてきます。でも、この不確かさの海の中にも確かなものがあるのではないでしょうか。何でしょう? そう、バカなあいつのことです。
- 本人は一生懸命マジメに努力してるつもりだが、どう見ても間違った努力をしているために(笑)能率がまるで上がらないあいつ
- わかって欲しいオーラがどう見ても出まくりなのに(笑)、それを絶対に認めようとせず、ひねくれた態度をとっているあいつ
自分のことに比べて、あいつのバカさ加減はなんと自明に思えることでしょう! さらに言うならば、ある種の信念は、他人と自分との認識のギャップであったり、無知な他人が居るという信念だったりに支えられているのではないでしょうか。つまり、
- どうしようもなくドンくさいひとが居るよね(笑)
と思うことによって、id:fromdusktildawnは「ハゲタカで大儲けするために、明日から近道探しをコツコツ頑張るぞー!」と自分に言い聞かせることができるのです。
いや、それってどーなのさ。