これからの(原発と)バナナの話をしよう。

ツイッターから転載。

唐突だけど、バナナの話をしよう。まず、この図を簡単に見てほしい。人間が、自然界にあるもの含め、さまざまな放射性物質から浴びてる放射線の量を図示してくれる。とてもわかりやすくて啓蒙的だ。
http://dnaimg.com/2011/03/20/radiation-chart/radiation_jp.png

そして、この図を見ると、人間のなかにあるカリウムという元素が結構な量の放射線を出していることがわかる。そして、(健康マニアは知ってるかもしれないけど)バナナにはたくさんカリウムが含まれてる。なるほどなるほど。へー。

ところで、この図の左上に文章が書いてある。「携帯電話の送信チップは放射線を出さずガンの原因にもならない。 ※もちろん携帯電話型バナナはこの限りではない」……このジョークはいったい何だろう?

このジョークは何だろう。この図表が意図している啓蒙に役にたっているんだろうか? 知っているひとがいたら、ぜひ教えてほしい。そして、啓蒙に役立つかどうかは僕は知らないけど、知っていることがある。「じゃあ、このジョークを外すよ」と言ったら、この図の書き手はひどく抵抗するということだ。

このジョークは、いったい何だろう? ……ひょっとしたら、気の早いモンティ・パイソンファンの人たちは「バナナを持って襲ってくる暴漢」の話を考えてるところかもしれないね。うん、もちろんキミたちこそが僕がバッシングしたい連中だ。

もちろん、キミたちは自分たちが不謹慎であると思っていて、そして、あらゆるイデオロギーを笑い飛ばすつもりでいる。ここで考えるべきは、まさにそのジョークとその形式こそがイデオロギーの核ではないかということだ。この図全体が、実はこのジョークに支えられているんだ。

こういったジョークの形をとったイデオロギーは、実のところ自覚するのが大変に難しいようだ。ただ、でも、考えてみてほしい。モンティ・パイソンが最初に放映されてから何年になる? あと、なんて言ったっけ、ゆうきまさみの写真部マンガが出版されてから何年経った?