『School Days』最終回の感想をちょっと探ってみたんですが、作品に感じた単なる嫌悪感やら、つまらない正義感やらを「倫理」と称して、「倫理的にどうか」ということを言っている文章が結構あって軽くげんなりしました。安くなっちまったなあ、「倫理」。さらにいえば、(前者は善悪と好悪の区別がついてないので問題外として)
http://d.hatena.ne.jp/mae-9/20070928#p1

 いえ、件のアニメのことは全く知らないのですが。
 単なる好き嫌いとは別に、善悪だか何だかの観念とやらが存在しうるというのは実に不思議なことだと思うわけで。常に問い直され続ける「倫理とは何か」という問題系においては、その好き嫌いと善悪との境目にある何かこそが重要なのではないかしら。、
 そういう点で、あたかも善悪と好き嫌いとの区別が最初から自明であるがごとく振舞うこと、「善悪と好悪の区別がついていない」と述べるだけで言足れりとする態度は、それこそ倫理というものに対して倫理的ではないのではという気もいたしますが、さて。