kantankさん(http://d.hatena.ne.jp/kantank/20071226)へのお返事。

ちなみに、大人なコミュニケーションとしては、「ちなみに、どうしてサイバネティクスについて関心を持っているのですか。こちらも関心に沿えるような回答ができるか心配なので伺いたいと思います」みたいな言葉遣いをすることだったりするわけですが。

 kantankさんと関連しそうなところで答えてみますね。ちょっと上手くまとめられないのですが。
 ある種のビジネス書(サブジャンルだと、仮説思考とか自己啓発とか?)を読んだときに、それらの本が「何かを知る/考えること」と「何らかの行動を起こすこと」を不可分のものとして扱おうとするやりかたが、僕には非常に興味深く/気持ち悪く感じられることがあります。そして、それらのビジネス書的思考が、サイバネティクスにおけるフィードバック概念だったり、意思決定理論における主観的確率関連の話題(ベイズとか)だったりをつまみ食いしたときに何が起きるのかについて、僕は関心を持っています。
(ついでにグダグダな話をしてみると、仮に「専門知識なんてつまみ食いで良いんだよ!」という思考があったとして、その説を補強するために動員されるのが「脳科学、科学哲学、などなど……に関しての、つまみ食いされた専門知識」だったとしたら、一体そこでは何が起こっているんだろう?*1 とか、そんな感じのことを考えてみたりもします)
 えーと、お答えになってますでしょうか?

*1:ちょっと付け加えておきます。ここでのポイントは「つまみ食い」ではないことに注意していただけると幸いです。ある知的生産の方法が、自らの有用性の拠りどころを、幾分なりとも別ジャンルの専門知識(たとえば脳科学とか)に置いていたとする。でも、その専門知識をどう取り扱うかということ自体が、その知的生産の方法によって影響を受けているとしたら?という、いささかself-referentialな話で、それゆえグダグダなのです