『School Days』最終回の感想をちょっと探ってみたんですが、作品に感じた単なる嫌悪感やら、つまらない正義感やらを「倫理」と称して、「倫理的にどうか」ということを言っている文章が結構あって軽くげんなりしました。安くなっちまったなあ、「倫理」。さらにいえば、(前者は善悪と好悪の区別がついてないので問題外として)
http://d.hatena.ne.jp/mae-9/20070928#p1

 いえ、件のアニメのことは全く知らないのですが。
 単なる好き嫌いとは別に、善悪だか何だかの観念とやらが存在しうるというのは実に不思議なことだと思うわけで。常に問い直され続ける「倫理とは何か」という問題系においては、その好き嫌いと善悪との境目にある何かこそが重要なのではないかしら。、
 そういう点で、あたかも善悪と好き嫌いとの区別が最初から自明であるがごとく振舞うこと、「善悪と好悪の区別がついていない」と述べるだけで言足れりとする態度は、それこそ倫理というものに対して倫理的ではないのではという気もいたしますが、さて。

いや「コードギアス」に関しては何も知らないのですが、コードギアス世界での日本人の蔑称が「イレブン」というのを耳にしたので一つ。
はるか昔どこだかの本で、西欧での日本人の蔑称としてイレブンというのが使われている云々というのを読んだことがあったのですよ。ネーミングの由来ってのが、日本人はユダヤ人を上回るエコノミックアニマルなので、

ユダヤ人 ⇒ Jew ⇒ 「ジュー」 ⇒ 日本語でジューの次はジューイチ ⇒ イレブン

なのだと。小学生くらいの僕は「うわ、作りっぽいなあ。回りくどいし」と思った記憶があってですね。んで、その本以外でイレブンの話を聞いたことがなかったのですが、ひょっとして有名な話なのかしら。

 きゃー。重要な一段落が丸ごとコピペミスによって抜けてました。すみませんすみません。「ここにおいて我々は〜」から始まる段落です。
 指摘してくれてありがとうありがとう(北東に向かって手を大きく振りながら)

というわけで、その「あるテレビドラマ」に関してジジェクが書いた文章を適当にほんやくー。
スラヴォイ・ジジェク「ジャック・バウアーと緊急時の倫理」

ちなみに訳している人間は、ときどき"must not"と"not have to"の区別がつかなくなってしまう程度の語学力なので超注意されたし。実際、すごーく派手な誤訳をしていて、あとでこっそり修正してることがあったり。ちゃんと原文に当たりましょう、つーかアレです。お願いですから誰か指摘してください。